2008年6月7日土曜日

ノリタケの森ギャラリー 京都絞りフェア in 名古屋

京都絞りフェア in 名古屋 

絞り職人さんも高齢化、後継者もなく
松田さんが職人さんの中で一番お若い。
「私が最後で京絞りはおしまいですわ」
これが伝統文化の厳しい現状なんです。ほんとうに残念なことですね。
「もっと着物を着てくれたらねぇ、京絞りも絶えることなく伝承できたのに」
松田さんからの切実なメッセージ。

京都絞りフェア in 名古屋 

1枚のただの布地に見えるでしょう。実は糸で括られた絞り地です。
手触りはソフトなラグのような感じ。


京都絞りフェア in 名古屋 

ぎゅぎゅっと糸を解くと絞り地が表れます。
この解き方にもコツがあって決して力任せでは解けないんです。
チャレンジしましたができませんでした!
これも職人の技なんですね。

京都絞りフェア in 名古屋 

この目の細かさ、どうですか。
一反150万個の絞り。
1日せいぜいできて300個だそうで、3列できるかできないか。

京都絞りフェア in 名古屋 京都絞りフェア in 名古屋 

解いた糸を記念にもらいました。

京都絞りフェア in 名古屋 

解いた糸をよく見ると・・・この繊細さ、わかりますか?
括った糸の抜け殻です。

京都絞りフェア in 名古屋 

松田さんの手には糸を解く時にできるタコができていました。
熟練の職人さんの手、立派ですね。

京都絞りフェア in 名古屋 

まるで珊瑚礁のようなサンゴ絞り。
これだけで美しい。

京都絞りフェア in 名古屋 

サンゴ絞りを解くとこんな柄に。
色といい柄といい、とっても素敵!

京都絞りフェア in 名古屋 

これは古代石絞り。絞りの紀元は7~8世紀頃だとか。
世界各国にその技法があります。
ここまで繊細なのはもちろん日本だけ。

京都絞りフェア in 名古屋 

布に石を置いて染めます。
この斑は意図的に作るそうですよ。
左右のバランスをちゃんと計算しているんですって。

京都絞りフェア in 名古屋 

400万円以上する見事な古典柄の絞り。
全て手で糸を括っていく「総疋田絞り」2年という長い歳月がかかっています。
現在疋田絞りの職人さんは3人だけ残っていて、
この作品を作った職人さんは80過ぎの方。
後継者もなくこれで絶えてしまう技法です。

京都絞りフェア in 名古屋 

いい仕事しようと思ったら道具は皆自分で作る。
松田さん自作の道具。

京都絞りフェア in 名古屋 

愛着ある道具のひとつひとつをよぉく見ると
テーブルの脚を使っています。
物を大切にする気持ち、職人さんですね。

京都絞りフェア in 名古屋 

桶絞り。
染料が入るのを防ぐのに今でも真綿を使っています。
金属で作った桶より密度が高いと聞いて驚きました。

京都絞りフェア in 名古屋 

蒸気で絞りの生地を伸ばす「湯のし」
湯のしだけの職人さんがちゃんといて、
蒸気の熱さに耐える手先はタコで堅くなっているそうです。
真ん中の筋の所から蒸気が出てきて生地をのばすんだそうです。

京都絞りフェア in 名古屋 

帽子絞りの台。この台に布をかけて絞っていきます。

京都絞りフェア in 名古屋 

絞りの台の裏には職人さんの名前が。
松田さんの「松」の字。

京都絞りフェア in 名古屋 

絞りの芯。昔は木や紙だったが今は樹脂。
本当は木や紙の方が使いやすいそうです。

京都絞りフェア in 名古屋 

これも絞ってあるんですよ。
あまりの細かさ、わかりませんね。

京都絞りフェア in 名古屋 

上の写真のアップ。ひとつひとつ糸で括ってあるんです。

京都絞りフェア in 名古屋 

染め方によって絞りの技法も様々。
中に入っているのは先ほどの樹脂の芯。

京都絞りフェア in 名古屋 松田さんと

すばらしい絞り職人さんの技。
京絞りの美しさは職人技の集大成。
「美」への追求、こだわりは、京都の公家文化があってこそですね。

京都絞りフェア in 名古屋 

点々の藍色の下地はつゆ草から採ったもの。
水で簡単に落ちるそうで、昔も今もこの染料。

京都絞りフェア in 名古屋 

ひとつの絞りができあがるまでの行程。
染めが複雑になればなるほどこの行程は何度でも繰り返されます。

京絞りは二千年以上の歴史を持つ美しい日本の伝統文化です。
けれど、この文化も松田さんを最後に確実に絶えてしまうのが現状。
日本の伝統文化のすばらしさと
厳しい現実を松田さんに教えて頂き、本当に勉強になりました。
ありがとうございます。

うずたまも「ふだんぎの着物」を目指して
もっともっと着物を着ていきます。

京絞りフェアは6月8日(日)まで。
京の絞り職人衆京都絞栄会

※今回は写真撮影の許可を頂いて撮影させていただきましたが、
本来会場内の撮影は出来ませんのでご注意下さい。


遊びに来て頂きありがとうございます。
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